ビジネスの場で相手の所在を確認するとき「〇〇様はおられますか?」という言葉を使っていませんか。実は、この表現は敬語として不適切だと受け取られる可能性があります。
「自分では丁寧に話しているつもりなのに、なぜか違和感を持たれてしまう」という不安を解消するために、この記事では正しい敬語の使い方をわかりやすく解説します。自信を持って言葉を選べるようになれば、相手との信頼関係もより深まります。
「おられますか?」は間違い?知っておきたい敬語の基本
結論から申し上げますと、ビジネスシーンで「おられますか?」を使うのは避けたほうが無難です。
その理由は、言葉の成り立ちにあります。「おられる」の元となる「おる」は、自分を低くして相手を敬う「謙譲語」として使われるのが一般的です。そこに、尊敬の助動詞「れる」を組み合わせた「おられる」は、敬語として不自然だと感じる人が多いためです。
標準的な敬語としては、「いらっしゃいますか」や「おいでになりますか」を使うのが正解です。
より詳しい敬語の使い分けについては、mlck.jpのビジネスマナー特集も参考にしてみてください。
状況で使い分ける!「いらっしゃる」と「おいでになる」のルール
相手の所在や状態を確認する際、どの言葉を選ぶかは状況によって異なります。
- いらっしゃいますか(最も一般的)
「いる」の尊敬語である「いらっしゃる」に丁寧な語尾をつけた形です。電話やメール、対面など、どのようなビジネスシーンでも使える万能な表現です。 - おいでになりますか(より丁寧・フォーマル)
「いらっしゃる」よりもさらに丁寧で、格式高い印象を与える表現です。目上の人や、初めて連絡を取る相手に対して使うと、非常に丁寧な印象を与えます。 - お見えですか(訪問の確認)
相手がその場所に「来ているか」を確認する際に使われます。例えば、受付で「〇〇様はお見えでしょうか」と尋ねるのがスマートです。
メールを作成する際は、これらの言葉を正しく使い分けることで、洗練された印象を与えることができます。
【シチュエーション別】そのまま使える!確認メールの文例集
そのままコピー&ペーストして使える、シチュエーション別の文例をご紹介します。
パターン①:取引先への訪問前:担当者の在席確認
訪問前に、相手が社内にいるか確認する場面です。
パターン②:面談の打診:ご都合の確認
相手が指定の場所に「来られるか(いるか)」を確認する場面です。
|
パターン③:社内イベント:出欠・参加の確認
社内の上司や他部署の担当者へ確認する場面です。
まとめ:正しい敬語でスムーズなビジネスコミュニケーションを
「おられますか?」という言葉の迷いを解消するためのポイントを振り返りましょう。
・相手の所在を確認するときは「いらっしゃいますか」が基本
・よりフォーマルな場面では「おいでになりますか」を使う
・自分の立場や場所を基準にするのではなく、相手への敬意を優先する
言葉遣い一つで、相手に与える安心感や信頼感は大きく変わります。基本をマスターして、自信を持って日々の業務に取り組みましょう。
関連記事:「弊社」と「当社」の使い分けマナー|ビジネスメールでの正しい例文と基本

