「何度も打ち合わせを重ね、熱心に提案してくれたベンダーにお断りの連絡を入れるのは気が重い」と感じる担当者の方は多いはずです。しかし、ビジネスにおいて選定漏れは日常茶飯事であり、ベンダー側も「早く結果を知って次の活動に移りたい」と考えています。
返信を先延ばしにするのが、相手にとって最も不利益となります。大切なのは、感謝の意を伝えつつ、結論を曖昧にせずに伝えることです。 この記事では、相手への敬意を払いながら、プロフェッショナルとしてスマートにお断りするためのポイントと例文を解説します。
ベンダーへのお断りメールで守るべき「大人のマナー」
お断りメールは「今後の取引の可能性」を残すための重要なコミュニケーションです。
送信のタイミングは「社内決定後、即座に」が鉄則
不採用の連絡を遅らせるメリットは一つもありません。社内で他社への発注や導入が見送りと決まったら、その日のうち、遅くとも翌営業日には連絡を入れましょう。相手もリソースを確保して待っている可能性があるため、早めの通知が最大の誠意となります。
件名で「選定結果」であることが伝わるようにする
件名は「先日の件につきまして」といった曖昧な表現ではなく、**「【選定結果のご連絡】〇〇導入の件につきまして」**のように、一目で内容がわかるものにします。担当者が多くの案件を抱えている場合、件名で優先順位を判断できる配慮は喜ばれます。
理由は「総合的な判断」とするのが最もスマート
断る理由を細かく説明しすぎると、相手から「その点については修正案を出します」と食い下がられ、泥沼化する恐れがあります。 基本的には「社内にて慎重に検討いたしました結果、今回は総合的な判断により、貴社の提案を見送らせていただくこととなりました」といった、覆しようのない結論として伝えるのがマナーです。
【コピーOK】シチュエーション別・お断りメール例文集
そのままコピーして、必要箇所を調整して使える3つのパターンをご用意しました。
パターン①:【標準】他社採用が決まった際のスムーズなお断り
最も汎用的で、失礼のない標準的な構成です。
パターン②:【予算理由】コスト面で折り合いがつかなかった場合
予算との乖離が決定打となったことを、柔らかく伝える構成です。
パターン③:【要件理由】機能やスペックが要件に満たなかった場合
「他社のほうが自社の要件に合致していた」という事実を伝える構成です。
まとめ
ベンダーへのお断りメールは、相手の努力に敬意を払いつつ、迅速に結論を伝えるのがプロの流儀です。
- 結果が決まったら、相手の時間を尊重して即座に送信する。
- 曖昧な表現を避け、不採用であるという結論をはっきり伝える。
- 最後は感謝と将来への可能性を添えて、ポジティブに締めくくる。
「断る」という行為は勇気がいりますが、誠実な対応こそが、将来的に貴社の助けとなる優秀なパートナーとの縁を繋ぐことに繋がります。

