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契約条項の変更・覚書締結の相談メールの書き方|円滑に合意を得るための文例集

契約を結んだ後に、状況の変化によって内容を一部変更したい場面が出てくることは珍しくありません。しかし、一度合意した内容の変更を切り出すのは、「相手に迷惑をかけるのではないか」「関係が悪化しないか」と不安に感じるものです。そんな時に役立つのが「覚書」の締結です。

この記事では、相手への敬意を払いつつ、変更の必要性を論理的に伝えて納得してもらうためのメールの書き方と、そのまま使える文例を詳しくご紹介します。

契約条項の変更を相談する際のマナーと基本ルール

契約内容の変更を依頼する際は、まず変更が必要になった背景を正直かつ丁寧に説明することが不可欠です。相手にとっては、当初の合意内容が変わることで運用の変更や再確認の手間が発生するため、その負担に対するお詫びの気持ちを添えるのがビジネスマナーです。

また、すべての契約をゼロから作り直す「巻き直し」ではなく、一部の変更のみを記す「覚書」での対応を提案することは、双方の事務作業を軽減する現実的な解決策として好まれます。メールでは、どの箇所の何を、どのように変えたいのかを明確に提示し、相手が検討しやすい材料を整えましょう。

送信のタイミングは、変更希望時期の少なくとも1ヶ月前、可能であれば2ヶ月程度余裕を持って相談するのが理想的です。急な変更依頼は相手を困惑させるだけでなく、信頼関係に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

【シチュエーション別】契約変更・覚書の相談メール文例

ここからは、実際の業務でそのまま使えるメールの文例をご紹介します。状況に合わせて適宜調整してご活用ください。

パターン①:契約内容の一部(期間や金額等)を変更したい場合の基本文例

件名: 業務委託契約内容の変更に関するご相談(〇〇商事株式会社)

〇〇株式会社
〇〇様

いつもお世話になっております。
〇〇商事株式会社の丸山です。

貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて、本日は現在締結しております「〇〇に関する業務委託契約書」の内容につきまして、一部変更のご相談を差し上げました。

契約書第〇条に定める〇〇の項目につきまして、昨今の原材料費高騰の影響を受け、現行の条件での維持が困難な状況となっております。
つきましては、誠に勝手ながら下記の通り変更をご検討いただけないでしょうか。

【変更内容】
・現行:月額〇〇円
・変更案:月額〇〇円
・変更希望時期:令和〇年〇月〇日より

契約書自体の作り直しではなく、本件に関する「覚書」の締結にてご対応いただければと考えております。
弊社側の都合による勝手なお願いで大変恐縮ですが、今後とも貴社との良好な協力関係を維持して参りたい存じます。

まずは内容をご検討いただき、ご回答をいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。

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署名
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パターン②:法改正や社会情勢の変化に伴う条項追加・変更の文例

件名: 【重要】法改正に伴う契約条項の改定と覚書締結のお願い(〇〇商事株式会社)

〇〇株式会社
〇〇様

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
〇〇商事株式会社の丸山です。

本日は、令和〇年〇月施行の〇〇法改正に伴い、現在貴社と締結しております契約書の内容を、最新の法令に適合させるための改定についてご相談を差し上げました。

コンプライアンス遵守の観点から、第〇条の条文に一部文言を追加したく存じます。
変更案を記載した覚書の草案を添付いたしましたので、ご確認いただけますでしょうか。

・添付ファイル:
【案】契約変更に関する覚書_202X0101.pdf

本改定は法令対応を目的としたものであり、実質的な取引条件に変更はございません。
お手数をおかけして誠に恐縮ですが、内容をご確認の上、ご了承いただけるかお知らせいただけますでしょうか。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。

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署名
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パターン③:組織変更(社名変更や代表者変更)に伴う覚書締結の文例

件名: 社名変更に伴う契約主体継続に関する覚書のご相談(〇〇商事株式会社)

〇〇株式会社
〇〇様

いつもお世話になっております。
〇〇商事株式会社の丸山です。

この度、弊社は令和〇年〇月〇日付で社名を「〇〇商事株式会社」へ変更することとなりました。
これに伴い、現在貴社と締結しております各種契約につきまして、契約主体を新社名へ承継するための覚書を締結させていただきたく存じます。

契約上の権利義務関係に一切変更はございませんが、名義の整理としてお手続きをお願いする次第です。

つきましては、覚書のフォーマットを弊社にて用意し、後日お送りさせていただいてもよろしいでしょうか。
貴社にて指定の書式がある場合は、そちらを使用させていただきますのでお知らせください。

弊社の組織変更に伴いお手間をかけいたしますが、
何卒ご理解とご協力のほどお願い申し上げます。

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署名
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契約変更の相談をスムーズに進めるためのポイント

相談を持ちかける際は、メールに「変更前」と「変更後」の比較表を添えたり、覚書のドラフト(草案)をあらかじめ添付したりすると、相手の検討時間が短縮され、合意を得やすくなります。また、相手側にメリットがある変更であればその点も強調しましょう。

まとめ

契約条項の変更や覚書の相談は、背景の丁寧な説明と相手への配慮が成功の鍵です。自社都合のお願いであることを忘れず、クッション言葉を使いながら誠実に提案しましょう。正確な現状把握と迅速な連絡を心がければ、契約変更もスムーズな関係維持の一助となります。

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