「まだ契約も決まっていないのに、NDAの話を持ち出すのは失礼かな?」と迷う必要はありません。むしろ、機密情報の取り扱いに慎重な姿勢を見せることは、海外企業にとって「この会社はプロフェッショナルで信頼できる」という評価につながります。
英語でのNDA交渉は、難解な法律用語を並べることよりも、**「これから深いお話しをするために、まずはルールを決めましょう」**という前向きな姿勢を伝えることが大切です。
この記事では、相手に安心感を与え、スムーズに署名をもらうためのメール術をステップ形式でご紹介します。読み終える頃には、自信を持って「NDA」の話題を切り出せるようになっているはずです。
NDA締結をスムーズに進めるための基本マナー
NDA(Non-Disclosure Agreement)は、商談のかなり早い段階で提案するのが一般的です。具体的な製品仕様や未発表の企画を話す「前」に締結するのが鉄則。タイミングが遅れると、情報の漏洩リスクだけでなく、相手から「コンプライアンス意識が低い」と見なされることもあります。
メールで送る際は、いきなり契約書だけを送りつけるのではなく、**「なぜ今これが必要なのか」**を添えましょう。また、最近では電子署名ツール(DocuSignなど)を使うことも多いですが、初めての相手には「PDFで送るか、電子署名ツールを使うか」と一言確認するのも親切なマナーです。
基本的なビジネスメールの書き方や丁寧な言葉遣いについては、こちらの[ビジネスメールの基本ルール(https://mlck.jp/)]でも詳しく解説していますので、併せて確認してみてください。
信頼を損なわない!NDAに関する「件名」のルール
NDA関連のメールは、法務担当者がチェックすることも多いため、件名だけで「何のプロジェクトの、どのステップか」を明確にするのがルールです。
- NDA for [Project Name] – [Your Company Name]
- Non-Disclosure Agreement for review: [Your Company] & [Recipient’s Company]
- Executed NDA for [Project Name]
このように、プロジェクト名と「NDA」という言葉をセットにすることで、相手の社内での共有もスムーズになります。
【コピーで使える】状況別・NDA締結メールテンプレート
実務でよくある3つのシチュエーション別のテンプレートです。
パターン1:NDA締結を最初に提案する(署名依頼)
商談を進める前に、まずはNDAを交わしたいと伝える際の標準的なテンプレートです。
パターン2:自社のドラフト(雛形)を送付する
自社のテンプレートを使ってほしい場合や、修正案(赤字)を戻す際のテンプレートです。
パターン3:署名済みの契約書を返送する
相手から届いたNDAに自社で署名し、締結を完了させる際のテンプレートです。
これだけは押さえたい!契約実務の重要英語フレーズ
NDAのメールや本文でよく使われるフレーズを覚えておくと、やり取りがグッと楽になります。
・Confidential information(機密情報):秘密として扱うべき情報のこと。
・Non-disclosure(守秘/非開示):情報を外部に漏らさないこと。
・Terms and conditions(契約条件):契約の内容そのものを指します。
・Executed copy(締結済みコピー):双方が署名を終えた完成版の書類。
・Mutual NDA(相互秘密保持契約):お互いに情報を守るという対等な契約形式。
まとめ
海外企業とのNDA締結を成功させるポイントは、以下の3点です。
- 具体的な話し合いを始める「前」に、早めに提案する。
- 相手の法務確認も考慮し、標準的な内容(Mutual)で進めることを意識する。
- 署名の方法(PDFや電子署名)を提示し、相手の手間を最小限にする。
NDAは、これから始まる大きなビジネスを守るための「盾」です。正しい英語でスマートに手続きを済ませ、本来の目的である商談を有利に進めていきましょう!
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