「もっと単価を上げたいけれど、断られて案件がなくなったらどうしよう」と、不安を感じていませんか。
多くのフリーランスが、最初は実績作りのために低単価で仕事を引き受け、そのまま価格を据え置かれてしまう「安売りのスパイラル」に陥りがちです。しかし、あなたのスキルが向上し、提供する価値が増えているのであれば、それに見合った報酬を求めるのはプロとして当然の権利です。
この記事では、クライアントとの良好な関係を保ちつつ、正当な単価を勝ち取るための交渉マナーと、そのまま使えるメール文例を解説します。
正当な単価を勝ち取るための基本ルールとマナー
単価交渉は「お願い」ではなく、あくまでビジネス上の「提案」です。成功させるためには、以下の基本を押さえておきましょう。
交渉のベストタイミングは「契約更新時」か「業務増」の時 唐突に値上げを切り出すのではなく、契約の更新時期や、新しいプロジェクトが始まるタイミングを狙うのが最もスムーズです。また、当初の契約に含まれていなかった作業(修正回数の増加、対応範囲の拡大など)が発生した瞬間も、価格を見直す絶好のチャンスとなります。
「時給」ではなく「提供価値」を見積書に反映させる 見積書を作成する際、「作業時間」だけで計算すると、作業スピードが上がるほど自分の首を絞めることになります。「この成果物によってクライアントにどれだけの利益や時短効果があるか」という視点を持ち、工数だけでなく「付加価値」を項目に盛り込む工夫をしましょう。
2024年施行の「フリーランス新法」を味方につける 2024年11月に施行された「フリーランス・事業者間取引適正化等法(フリーランス新法)」では、発注者による一方的な報酬の減額や、買いたたきが厳しく制限されています。法的な背景を理解しておくことで、不当な低単価に対して根拠を持って交渉できるようになります。
【コピーして使える】単価交渉・追加発注のメール文例集
シチュエーションに合わせて、角を立てずに「プロの条件」を提示する文例を活用してください。
パターン①:新規案件で「希望単価」を提示し、安売りを防ぐ場合
提示された予算が低すぎる際、自分のスキルに見合った価格を再提示する文面です。
パターン②:既存案件で「実績とスキルアップ」を理由に単価アップを打診する場合
継続案件において、過去の実績を根拠に単価の見直しを求める文面です。
パターン③:当初の想定より「業務範囲」が広がった際に追加報酬を求める場合
依頼が膨らんだ際に、作業を始める前にコストの話を切り出す文面です。
まとめ
フリーランスにとって、単価交渉は「自分を守る」だけでなく「より良い成果を届ける」ための重要なプロセスです。
・時給ではなく、相手に与える「メリット」を基準に価格を決める ・契約更新や業務変更の「きっかけ」を逃さず、誠実に伝える ・迷ったときは「フリーランス新法」などの法的根拠を支えにする
最初は緊張するかもしれませんが、正当な報酬を得ることでモチベーションが上がり、結果としてクライアントにも高い価値を還元できるようになります。自信を持って、一歩踏み出してみましょう。


