「既にご契約いただいているお客様に、新しいプランや別のサービスを提案したいけれど、押し売りだと思われないだろうか」と悩む担当者の方は多いものです。 特にSaaSやB2Bビジネスにおいて、既存顧客への追加提案は収益の柱となりますが、一歩間違えればこれまでに築いた信頼関係を損ねてしまうリスクもあります。
大切なのは、自社の利益を優先するのではなく、その提案がお客様の課題をどう解決し、どのような利益をもたらすかを誠実に伝えることです。 この記事では、お客様に喜ばれるアップセル・クロスセル提案のポイントと、そのまま使えるメールテンプレートを解説します。
既存顧客への提案メールで「売り込み感」を消す基本マナー
既存のお客様への提案において最も重要なのは、相手の現状を理解しているという姿勢を示すことです。
「活用状況」を起点にすることで自然な流れを作る
いきなり新製品の案内をするのではなく、「いつも〇〇をご活用いただきありがとうございます」という感謝と共に、現在の利用状況に触れることから始めましょう。 「最近、〇〇の使用頻度が高まっているようでしたので、さらなる効率化のご提案です」といった切り出し方であれば、お客様も自分事として捉えやすくなります。
件名は「メリット」と「新情報」をセットにする
毎日多くのメールを受け取るお客様にとって、魅力のない件名は無視されてしまいます。 単に「新機能のお知らせ」とするのではなく、「【業務効率化】〇〇作業を30分短縮する新機能のご案内」のように、具体的なメリットを添えるのがルールです。
提案のタイミングは「定例連絡」や「更新時期」が最適
突然の提案よりも、定期的な状況確認(ヘルスチェック)や、契約更新の3ヶ月前といった節目に合わせるのが自然です。 また、お客様が特定の機能を頻繁に使い始めたタイミングなどは、潜在的なニーズが高まっている証拠です。こうした変化を逃さずにアプローチすることが、高い成約率に繋がります。
【コピーOK】シチュエーション別・アップセル・クロスセル提案メール例文集
そのままコピーして、自社のサービス内容に合わせて調整できる3つのパターンを用意しました。
パターン①:新機能リリースに伴う上位プランへのアップセル
現在利用中のプランでは制限がある機能を、新機能によってさらに拡張したい場合に有効です。
パターン②:現在の課題を解決する関連サービスのクロスセル
メインサービスと相性の良い別のツールやコンサルティングを提案する構成です。
パターン③:利用状況の分析に基づいた最適プランの再提案
利用量が増え、現在のプランでは割高になっている場合に「親切な提案」として送る構成です。
まとめ
アップセル・クロスセルの提案は、単なる追加販売ではなく、お客様の課題を解決するための「プロフェッショナルな助言」であるべきです。
- 相手の現在の利用状況や課題に寄り添った言葉選びをする。
- 件名で「効率化」や「コスト削減」などの具体的なメリットを提示する。
- お客様の成功(カスタマーサクセス)を第一の目的として提案する。
誠実な提案を続けることで、お客様との信頼関係はより強固になり、結果として長期的なパートナーシップへと繋がります。ぜひ今回の例文を参考に、最初の一歩を踏み出してください。
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