「もう少し予算に合わせてもらえませんか」 取引先から価格交渉を受けたとき、すぐに「分かりました」と応じてしまうと、自社の利益を損なうだけでなく、サービスの価値そのものを低く見積もられてしまう恐れがあります。一方で、無下にお断りしては、これまでの信頼関係にヒビが入るのではないかと不安になるものです。
大切なのは、相手の予算事情に共感を示しつつ、自社が提示している価格の正当性を論理的に伝えることです。 この記事では、角を立てずに価格交渉へ回答するためのポイントと、そのまま使えるメールテンプレートを解説します。
価格交渉への回答で「自社の価値」を守るための基本マナー
価格交渉の回答メールは、単なる「YES/NO」の返事ではありません。自社の品質やサービス維持のために必要なコストであることを理解してもらうための、重要な説明の場です。
即答は避け、社内検討のプロセスを挟む
たとえ最終的にお断りすることが決まっていても、その場ですぐに返信するのは避けましょう。「社内で慎重に検討した結果」というプロセスを伝えることで、相手に対して「真剣に向き合った」という誠実さをアピールできます。通常は、1営業日から2営業日程度おいてから回答するのが適切です。
「できない理由」を誠実に、かつ論理的に伝える
ただ「不可能です」と伝えるのではなく、なぜその価格なのかという根拠を添えます。 「原材料費の高騰が続いているため」「品質維持のための専任体制を維持するため」など、具体的な理由を説明することで、相手も「無理な要求を押し通すわけにはいかない」という心理になりやすくなります。
件名は「検討結果」であることを明確にする
相手は回答を待ち構えています。 「お見積りの件」といった曖昧な件名ではなく、**「【ご回答】お見積価格の再検討につきまして(株式会社△△ [自分の氏名])」**のように、一目で何の件に関する返信かが分かるように工夫しましょう。
【コピーOK】シチュエーション別・価格交渉への回答メール例文
読者の皆様の状況に合わせて調整できる、3つの回答パターンを用意しました。
パターン①:【お断り】価格維持を貫き、価値を再訴求する構成
値引きが難しく、現在の提示価格で納得してもらいたい場合の構成です。
パターン②:【条件付き承諾】数量や範囲の変更を条件に提示する構成
単なる値引きではなく「ギブ・アンド・テイク」で落とし所を探る構成です。
パターン③:【歩み寄り】今回限りの特別対応として一部応じる構成
今後の取引を見据え、限定的なディスカウントを提示する構成です。
まとめ
価格交渉への回答は、自社の利益を守ると同時に、相手の立場を尊重する姿勢が問われます。
- 検討プロセスを挟み、安易に即答しないことで誠実さを示す。
- 価格の根拠を論理的に説明し、感情的な対立を避ける。
- 予算に合わせる場合は、必ず「条件の変更」や「今回限り」という付加価値を添える。
丁寧な対話を重ねることで、価格以上の信頼関係を築くことができるはずです。自信を持って回答に臨んでくださいね。


