失注後のお礼メールの書き方|次回の商談に繋げる「敗戦処理」の作法と例文

お礼・お祝い

「今回は残念ながら見送らせていただくことになりました」 この一言を受け取ったとき、ショックでそのまま連絡を止めてしまいたくなるかもしれません。しかし、ビジネスにおいて失注後のお礼メールは、次の受注に向けた最も重要な種まきです。

丁寧な対応を貫くことで「この会社は誠実だ」という信頼が残り、他社でトラブルがあった際や、次回のプロジェクトで真っ先に声をかけてもらえる可能性が高まります。

この記事では、相手に負担をかけず、かつ将来のチャンスを逃さないための「失注後のお礼メール」の書き方を解説します。

失注メールの基本ルールとマナー

失注の連絡を受けた際は、感情を抑えて迅速に、かつプロフェッショナルな対応を心がけることが鉄則です。以下のポイントを意識しましょう。

  1. 返信のタイミングは当日中が理想 結果を知らされたら、できるだけ早く返信します。遅くとも翌営業日までには送りましょう。迅速な対応は、相手の決定を尊重している証しになります。
  2. 感謝の気持ちをストレートに伝える 検討に時間を割いてくれたこと、提案の機会をいただいたことに対して、まずは真っ先に感謝を述べます。ここで「残念です」という感情を出しすぎないのがスマートなマナーです。
  3. 件名は一目で内容がわかるものにする 相手は選定作業で多忙なはずです。件名には「社名・氏名」と「ど案件に関するお礼か」を明記し、開封しなくても内容が伝わるように配慮しましょう。
  4. 今後の関係維持を提案する 「またの機会がございましたら」といった定型句に加え、最新情報の共有や定期的な連絡の許可を求めておくと、次回のコンタクトがスムーズになります。

失注理由を聞く際のポイント

今後の改善のために理由を知りたい場合は、**「相手を責めるのではなく、自社の成長のため」**というスタンスで伺いましょう。 「今後の参考のため、もし差し支えなければ、今回の選定において弊社に足りなかった点をご教示いただけないでしょうか」と謙虚に添えるのが正解です。

シチュエーション別・例文集

そのままコピーして活用できる、3つのパターンの文例を用意しました。状況に合わせて使い分けてください。

パターン①:標準的・丁寧な「お礼と関係維持」

最も汎用性が高く、誠実な印象を与える文例です。

件名: 【お礼】コンペ結果のご連絡につきまして(〇〇商事 丸山)

〇〇株式会社
〇〇様

いつもお世話になっております。
〇〇商事株式会社の丸山です。

この度は、貴社「〇〇導入プロジェクト」の選定結果をご連絡いただき、
誠にありがとうございました。

今回は力及ばず、貴社のご期待に沿うことができませんでしたが、
貴重な検討のお時間を割いていただいたこと、心より感謝申し上げます。

また別の機会に、貴社のお役に立てるよう精進してまいる所存です。
今後とも、変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

まずは略儀ながら、メールにて結果の拝受とお礼を申し上げます。

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署名
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パターン②:今後の改善のために「理由を伺う」

敗因を分析し、次の提案に活かしたい場合に有効な文例です。

件名: 【お礼とお願い】選定結果のご連絡につきまして(〇〇商事 丸山)

〇〇株式会社
〇〇様

いつもお世話になっております。
〇〇商事株式会社の丸山です。

この度は、検討結果のご連絡をいただきありがとうございました。 ご期待に沿えず残念ではございますが、 多くの企業の中から弊社をご検討対象に加えていただきましたこと、深く感謝いたします。

もし差し支えなければ、今後の弊社のサービス向上と提案改善のため、
今回の決定に至ったポイントや、至らなかった点などをご教示いただけますでしょうか。

お忙しいところ恐縮ですが、可能な範囲で構いませんので
アドバイスをいただけますと幸いです。

今後、また何かお役に立てることがございましたら、
ぜひお声がけいただけますと嬉しく存じます。

引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。

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署名
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パターン③:定期的な「情報共有」に繋げる

長期的な関係を維持し、将来の掘り起こしを狙う場合の文例です。

件名: 選定結果の拝受とお礼につきまして(〇〇商事 丸山)

〇〇株式会社
〇〇様

いつもお世話になっております。
〇〇商事株式会社の丸山です。

この度は、選定結果のご連絡をいただき誠にありがとうございました。
今回は残念な結果となりましたが、 提案の機会をいただけたことを大変光栄に存じております。

今後も、貴社の業界に関連する最新のトレンドや事例などの情報が入りましたら、
定期的にお送りさせていただきたく存じます。
何かお困りごとがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

またの機会に、〇〇様とご一緒できる日を楽しみにしております。
貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。

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署名
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まとめ

  • 失注メールは「次の受注」への第一歩として当日中に送る
  • 感謝と潔さを伝え、相手に「また声をかけたい」と思わせる
  • 「今後の参考」として理由を伺い、自社の資産にする

結果が出なかったときこそ、丁寧な振る舞いがあなたの価値を高めます。誠実なメール一通が、数ヶ月後の意外な再会を呼ぶかもしれません。

失注後のアフターフォロー以外にも、ビジネスシーンで役立つメール術をマスターしておきましょう。以下の関連記事もあわせてチェックしてみてください。

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