海外取引先とのやり取りで、「請求した金額よりも少なく入金されている」という経験はありませんか。その原因の多くは、海外送金の際にかかる中継銀行の手数料です。この手数料を「どちらが負担するか」を曖昧にしていると、毎回わずかな差額が発生し、経理処理の手間や不信感に繋がってしまいます。
この記事では、手数料負担について英語でスマートに交渉・確認するための例文を紹介します。この記事を読めば、専門用語を正しく使いこなし、入金トラブルを未然に防げるようになります。
さらに具体的な請求書の書き方については、当サイト(https://mlck.jp/)の記事も参考にしてみてください。
海外送金の手数料トラブルを防ぐための基本知識
海外送金では、送金銀行、中継銀行、受取銀行のそれぞれで手数料が発生することがあります。特に「中継銀行手数料」は、送金側が「送金手数料を払った」と思っていても、受取側の手元に届く前に差し引かれてしまうことが多いため注意が必要です。
マナーとして大切なのは、支払いや契約の段階で「誰がどの費用を負担するか」を明確にしておくことです。
日本の退職願で「一身上の都合」という定型句を使うように、国際送金の世界でも「OUR」や「SHA」といった共通のコードを使って意思表示をすることが、最も確実でプロフェッショナルな方法とされています。
交渉をスムーズにする!手数料負担の3つの専門用語
英語メールで交渉する前に、まずは銀行で使われる以下の3つの区分を理解しておきましょう。
- OUR(Sender pays all fees):送金側がすべての手数料を負担する。受取人には請求額が全額届く。
- SHA(Shared):送金手数料は送金側、それ以外(中継・受取手数料)は受取側が負担する。ビジネスで最も一般的だが、受取額が減る可能性がある。
- BEN(Beneficiary pays all fees):受取側がすべての手数料を負担する。
取引を円滑に進めるためには、全額を受け取りたい場合は「OUR」で送金してもらうよう事前に依頼することが重要です。
誤解を防ぐ!「手数料負担」を伝える際の件名ルール
手数料に関する確認メールを送る際は、件名で「支払い条件の確認であること」を明確に伝えます。
・Inquiry regarding bank transfer fees – [自社名]
・Payment Terms: Bank charge responsibility for Invoice #[番号]
このように、具体的なプロジェクト名やインボイス番号を添えることで、相手の担当者が内容を優先的に確認しやすくなります。
【コピーして使える】シチュエーション別・英語メール例文集
1. 契約前や初回取引時に手数料負担を確認する場合
後々のトラブルを防ぐために、あらかじめ負担区分を合意しておくための文面です。
2. 「送金側が全額負担(OUR)」を依頼する場合
請求書を送る際などに、手数料を差し引かずに送金してほしい旨を伝える丁寧な依頼です。
3. 手数料差し引きで入金額が不足していた時の確認
入金はあったものの、手数料分が引かれていた場合のスマートな指摘方法です。
まとめ:事前の明確な合意がスムーズな取引の土台
海外送金の手数料交渉は、ビジネスの透明性を保つために不可欠なステップです。
・「OUR(送金側負担)」や「SHA(折半)」といった用語を正しく使う。
・初回取引時や請求時に、手数料を含めた受取額について合意を得る。
・不足があった場合は、感情的にならずに「次回の改善」として提案する。
これらを徹底することで、経理上の細かなズレに悩まされることなく、本来の業務に集中できるようになります。
さらに、送金先情報の正確な伝え方などは、「入金を確認しました」の英語メール例文集|受領報告と次への一言記事もぜひ参考にしてみてください。

