「先ほどおっしゃられた件ですが……」というフレーズ、使った後に「何かおかしいな」と感じたことはありませんか?実はその直感は正解です。ビジネスシーンにおいて、正しい敬語を使えるかどうかは、相手からの信頼に直結します。
この記事では、ついつい使ってしまいがちな二重敬語「おっしゃられる」の正体から、今日からすぐに使える「言う」の正しい言い換え表現を解説します。後半には、そのままコピーして使えるメール文例も用意しました。読み終える頃には、自信を持って送信ボタンを押せるようになっているはずです。
なぜ「おっしゃられる」はNGなのか?二重敬語の基本
「おっしゃられる」という表現がなぜ間違いとされるのか。それは、一つの言葉に同じ種類の敬語を重ねてしまう二重敬語にあたるからです。
「言う」の尊敬語は「おっしゃる」です。これに、さらに尊敬の助動詞「れる・られる」を加えてしまうと、丁寧すぎてかえって失礼な印象を与えたり、まどろっこしい表現になったりします。ビジネスメールでは、装飾を削ぎ落としたシンプルで正確な表現が最も好まれます。
「言う」の敬語をマスターする:尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分け
正しいコミュニケーションのために、以下の3つのパターンを整理しておきましょう。
・尊敬語:おっしゃる
相手(上司や取引先)が言う場合に、相手を敬って使います。
・謙譲語:申す・申し上げる
自分や身内が言う場合に、自分を下げて相手を高める表現です。
・丁寧語:言います
状況を丁寧に伝える際に使います。
迷ったときは、相手の動作なら「おっしゃる」、自分の動作なら「申し上げる」と覚えておくと間違いがありません。
ビジネスメールの基本マナー:送信タイミングと件名のルール
メールを作成する前に、基本のマナーも確認しておきましょう。
1.送信タイミングは早めが鉄則
相手からの連絡に対する返信は、原則として24時間以内に行うのがマナーです。遅くなる場合は、取り急ぎ確認した旨だけでも伝えると安心感を与えられます。
2.件名だけで内容が伝わるようにする
忙しいビジネスパーソンは、件名を見て優先順位を決めます。「昨日の件について」ではなく「【ご確認】次期プロジェクトの進捗状況について」のように具体的に記載しましょう。
さらに詳しいメールの作法については、こちらのサイト(https://mlck.jp/)でも多くのビジネスハックを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
【シチュエーション別】そのまま使える!正しい敬語のメール例文集
それでは、具体的な文例を見ていきましょう。
パターン①:取引先の意向を確認する場合
相手の意見を尊重しつつ、詳細を確認する際の文例です。
パターン②:上司の指示をチーム内に共有する場合
身内の言葉を伝える際は、謙譲語を使うのがポイントです。
パターン③:お客様からの問い合わせに回答する場合
丁寧かつ誠実な印象を与える表現を選びます。
まとめ:正しい敬語があなたの信頼を築きます
「おっしゃられる」という言葉の違和感に気づけたあなたは、すでに高いビジネスマナーの意識を持っています。
・「おっしゃられる」は二重敬語なので避ける
・相手が言うときは「おっしゃる」を使う
・自分が言うときは「申し上げる」を使う
この3点を意識するだけで、あなたのメールはぐっと洗練されます。慣れないうちは例文を参考にしながら、少しずつ自分の言葉にしていきましょう。あなたの丁寧な言葉遣いは、必ず相手に伝わり、良好な関係を築く土台になります。
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