【例文付】商標権・著作権侵害の注意喚起メール|穏便かつ確実に伝える書き方

催促・クレーム

「自社のロゴが勝手に使われている」「苦労して書いたブログ記事がコピーされている」といった状況に直面し、どう対応すべきか困っていませんか。

大切な自社の権利が侵害されているのを見つけると、驚きと怒りを感じるものです。しかし、感情的に相手を責めるメールを送ってしまうと、かえって解決が遠のいたり、余計なトラブルを招いたりする可能性があります。

この記事では、相手の状況も考慮しつつ、自社の権利を正当に守るための注意喚起メールの書き方と文例をご紹介します。この記事を読めば、冷静かつ効果的なアプローチで問題解決を図れるようになります。

侵害を見つけた際、まず冷静に対処するための基本マナー

侵害行為を見つけた際に最も大切なのは、即座に連絡する前に証拠を保存することです。相手がメールを読んで慌てて内容を削除・修正してしまうと、後から証拠を提示できなくなるためです。スクリーンショットやURLの保存を確実に行いましょう。

また、相手が「侵害している」という自覚がないケースも少なくありません。そのため、最初のメールでは最初から攻撃的な姿勢を取るのではなく、まずは事実確認やお願いという形で、相手の反応を伺うのが賢明です。

もし担当者が変更になるなどの理由で、以前の担当者が「一身上の都合」で退職しており引き継ぎが漏れていた、といった事情が相手方にある可能性もゼロではありません。まずは冷静に、ビジネス文書としての礼儀を保ちつつ本題を切り出しましょう。

相手に非を認めさせるための注意喚起メールの3つのルール

スムーズに是正を求めるためには、以下の3つのルールを意識してください。

  1. 具体的な侵害箇所を明示する 「当社の権利を侵害しています」という抽象的な表現ではなく、どのURLの、どの画像や文章が、自社のどの権利に抵触しているのかを具体的に示します。
  2. 希望する対応と期限を明記する 「対応してください」だけでは、相手は何をすればいいか迷います。「画像の削除」なのか「著作権表示の追記」なのかを明確にし、いつまでに返信が欲しいかの期限も添えます。
  3. 返信がない場合の対応を示唆する 万が一、期限内に返信や是正がない場合には、法的手続きを含めた次のステップに移行する可能性があることを、丁寧かつ毅然とした言葉で伝えます。

【状況別】そのままコピーして使える注意喚起・問い合わせメール文例

パターン①:【確認】事実確認を主目的とした問い合わせ

相手に悪意がない可能性が高い場合や、まずは事実関係を明らかにしたい時の文面です。

件名: 貴社ウェブサイトにおける弊社商標の使用についてのご確認(〇〇商事株式会社・丸山)

〇〇株式会社
〇〇様

いつもお世話になっております。
〇〇商事株式会社の丸山です。

この度、貴社が運営されておりますウェブサイト(URL:https://example.com/)において、弊社の登録商標である「〇〇」が使用されていることを確認いたしました。

弊社では、本商標の使用については事前の許諾制を取っております。
弊社の記録では、貴社への使用許諾の履歴が確認できなかったため、
念のため事実関係を確認させていただきたくご連絡差し上げました。

もし、以前の担当者から許諾を得ている等の事情がございましたら、
お手数ですがその旨をご教示いただけますでしょうか。

お忙しいところ恐縮ですが、〇月〇日までにご回答をいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。

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署名
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パターン②:【修正依頼】著作権侵害(文章・画像)に対する削除のお願い

自社の著作物が無断転載されていることが明らかな場合の、是正を求める文面です。

件名: 掲載コンテンツの著作権に関する削除依頼(〇〇商事株式会社)

〇〇株式会社
〇〇様

〇〇商事株式会社の丸山でございます。

貴社ウェブサイト内の下記ページにおいて、弊社が著作権を保有する記事コンテンツが、許諾なく転載されていることを確認いたしました。

・該当ページ:https://www.google.com/search?q=https://example.com/page1
・該当箇所:第2見出し以降の文章(弊社サイト https://www.google.com/search?q=https://mlck.jp/article1 の転載)

上記内容は弊社の承諾なく複製・転載されているものであり、弊社の著作権を侵害するものとなります。
つきましては、〇月〇日までに、該当箇所の削除または内容の修正をお願いしたく存じます。

ご対応完了後、その旨を本メールの返信にてお知らせいただけますでしょうか。
誠意あるご対応を心よりお待ち申し上げております。

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署名
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パターン③:【警告】商標の無断使用に対する厳格な注意喚起

過去に連絡をしても改善されない場合や、明らかに悪質な侵害行為に対する強い文面です。

件名: 【重要】商標権侵害行為の即時停止に関する通告(〇〇商事株式会社)

〇〇株式会社
〇〇様

〇〇商事株式会社の丸山でございます。

貴社において、弊社の登録商標「〇〇」(登録番号:第0000000号)を無断で使用されている件について、再度のご通知を差し上げます。

本件に関しましては、以前にも是正をお願いいたしましたが、本日現在も改善がなされておりません。
弊社の商標を無断で使用し、類似の商品を販売する行為は、商標法に抵触する重大な権利侵害です。

つきましては、直ちに全ての使用を停止し、
〇月〇日までに書面にて今後の対応策をご回答ください。

期限までにご回答、または使用停止が確認できない場合には、誠に遺憾ながら、顧問弁護士を通じて法的措置(使用差止請求、損害賠償請求等)を講じる準備がございます。

円満な解決のためにも、速やかなご対応をお願い申し上げます。

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署名
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法的トラブルを未然に防ぐためにできること

こうした権利侵害を未然に防ぐには、日頃から自社のウェブサイトに「無断転載禁止」の文言を明記したり、電子契約システムを利用してNDA(秘密保持契約)や業務委託契約の中で権利の帰属を明確にしたりすることが非常に有効です。

また、もし侵害を見つけた際の対応に迷う場合は、支払い遅延への督促メールの際と同様に、段階を踏んで冷静に交渉を進める姿勢を忘れないようにしましょう。

まとめ:毅然とした対応で大切な権利を守る

商標権や著作権の侵害への対応は、以下の3点を意識して行いましょう。

・まずは証拠を保存し、冷静に事実確認から始める ・具体的な侵害箇所と、希望する対応(削除・修正など)を明確に伝える ・状況に応じて、法的措置の可能性も視野に入れた毅然とした態度を示す

自社のブランドや創作物を守ることは、会社を守ることそのものです。まずはこの記事の文例を参考に、一歩踏み出した対応を検討してみてください。

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