「お暇なときに」は失礼!上司や取引先に使う「お手すきの際に」の正しい例文

敬語・マナー

「もしお時間がある時で良ければ」という謙虚な気持ちで使った「お暇なときに」という言葉。実は、ビジネスシーンでは相手に対して非常に失礼な印象を与えてしまう可能性があることをご存じでしょうか。

良かれと思って添えた一言が、思わぬ誤解を招いてしまうのは避けたいものです。この記事では、目上の人や取引先に使うべき「お手すきの際に」の正しい使い方と、今日からすぐに使える具体的なメール例文を詳しく解説します。

なぜ「お暇なときに」はビジネスでNGなのか

結論からお伝えすると、ビジネスの場で「暇」という言葉を使うのはタブーとされています。「お暇なときに」と言うと、暗に「あなたは今、仕事がなくて暇ですよね」と伝えているように受け取られてしまうからです。

仕事をしている相手に対して「暇である」と決めつけるのは、プロフェッショナルとしてのプライドを傷つけかねない行為です。たとえ親しい間柄であっても、文章として残るメールでは「お手すきの際に」という言葉に置き換えるのが鉄則です。

「お手すきの際に」を使いこなすための基本ルールとマナー

「お手すき」とは、仕事が一段落して手が空いている状態を指します。この言葉を使う際は、以下のポイントを意識しましょう。

  1. 緊急性の高い用件には使わない
    「お手すきの際に」は、相手のタイミングに任せる言葉です。締め切りが迫っている場合や、至急対応が必要な件で使用すると、対応が後回しにされてしまうリスクがあります。
  2. 件名で「急ぎではないこと」を伝える
    件名に「【お手すき時ご確認】」などと記載しておくと、相手は自分のスケジュールに合わせてメールを開くタイミングを調整できるため、非常に親切です。
  3. 相手の多忙さを前提にする
    「ご多忙中とは存じますが」といった言葉を前に添えることで、より丁寧で配慮の行き届いた印象になります。

さらに高度な敬語表現や言葉の選び方については、こちらのサイト(https://mlck.jp/)でも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

【相手・状況別】そのまま使える「お手すきの際に」のメール例文

状況に合わせてコピー&ペーストして活用できる例文を用意しました。

パターン①:上司に資料の確認を依頼する場合

直属の上司へ、急ぎではないものの目を通してほしい資料を送る際の構成です。

件名: 【ご相談】次月ミーティング資料の事前確認のお願い

本文:
〇〇部長

お疲れ様です。丸山です。

次月の定例ミーティングで使用する資料のドラフトを作成いたしました。
構成案を添付いたしますので、ご確認いただけますでしょうか。

お手すきの際で構いませんので、修正点やアドバイスがございましたら、
ご教示いただけますと幸いです。

お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

———
署名
———


パターン②:取引先にスケジュールの回答を求める場合

外部の方へ、少し余裕を持って返信をお願いする際に使える丁寧な表現です。

件名: 次回お打ち合わせ候補日程のご相談

本文:

株式会社〇〇
〇〇様

いつもお世話になっております。
〇〇商事の丸山です。

先日は新プロジェクトのご提案をいただき、誠にありがとうございました。

詳細を詰めさせていただきたく、
一度お打ち合わせのお時間をいただけますでしょうか。
以下に候補日を記載いたします。

・○月〇日
・○月〇日
・○月〇日

ご多忙中とは存じますが、お手すきの際にご都合の良い日程を
お知らせいただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

———
署名
———

パターン③:急ぎではない質問を社内チャットで送る場合

チャットツールなどで、相手の作業を邪魔したくない時に添える一言です。

件名: (チャットのため件名なし、または「質問」など)

本文:

〇〇さん、お疲れ様です。
1点、確認させていただきたいことがございます。

先週共有いただいたマニュアルの3ページ目にある
「システムログイン手順」について、一部不明点がございます。

お手すきの際に、少しお時間をいただけますでしょうか。
急ぎではございませんので、作業が一段落したタイミングで返信いただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

———
署名
———

まとめ:相手への「気遣い」が仕事の質を左右する

「お暇なときに」という言葉を「お手すきの際に」と言い換えるだけで、相手への敬意がしっかりと伝わるようになります。

・ビジネスで「暇」という言葉は相手の状況を否定することにつながるため避ける
・「お手すきの際に」は、相手のペースを尊重する魔法のクッション言葉
・緊急度に合わせて「ご多忙中恐縮ですが」などの言葉を添えて使い分ける

言葉選び一つで、あなたの仕事に対する誠実さが相手に届きます。小さな配慮の積み重ねが、大きな信頼関係を築く第一歩になるでしょう。

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